混沌の中も忘れられない二度と戻れない場所がある樹海を逃げるように飛び出して今居るのは長い空白 歴史を紡ぎ直したい人よ夢を見ずただ明日を見よ目的地のない車輪のように擦り減りながら走り続けるだけ 日差しを懐かしむ度奈落の底の深さを知る久しく昂れないまま星の核へと近づいていく 遮る海さえ無いのに手も届かずに言葉だけを泳がせて悪い夢ならば今すぐに醒めてほしい 百年経って灰になって広がる空の彼方に向けて新しい風に身を任せ思いのままに舞え あの山をもう一度登りたいと口にすることも躊躇われ 全てが渇いた世界でひとりきっかけだけを探している 届かない宛先不明の手紙のように光は一筋しかないのに白い傘に覆われてぼ…