不器用だが、やさしい 妻の葬儀を終えて3週間後の夜、僕たち親子は自宅のバルコニーにいた。当時5歳の娘と一緒に、真夏の夜空に打ち上げられる花火を見ていると、インターホンが鳴った。玄関には、友人で運送会社社長のヨウイチが寿司桶とビールを持って立っていた。見知らぬ女性と同伴だった。 前編はこちら↓ hanamisosoup.com 見知らぬ女性は外国人。福岡で日本語を勉強中のウクライナ人だった。 ウクライナからの訪問客に楽しんでもらえるような話題が思い浮かばなかった。女性は、事前にわが家の事情を聞かされているようだった。連れて来られたものの、どう声をかけて良いのかわからず、彼女も戸惑っているように見…