業という炎に包まれ火車はただどこまでもひた走る。最後に鉄槌が振り下ろされる、運命のその時まで(評価 80点) 日本の推理作家、宮部みゆきの代表作「火車」を韓国の女性監督ビョン・ヨンジュが映画化した本作。サスペンスジャンルを無二の得意とする韓国映画が、その特有のテンポの良さ、そして人間のウェットな部分を巧みに掬い取って見せる力量を存分に発揮して、冒頭からエンディングまで一気呵成に見せてくれる文句なしの快作になっている。 負け犬は本作を二度見ているが、二度目の方がポインターとなるキャラクターに感情移入し、不覚にも泣けた。 はじまりはドライブするカップルが屈託のない会話しているさりげないシーン。 カ…