宮部みゆき

本記事では宮部みゆきさんの小説『理由』を紹介します。 理由 あらすじ ネタバレなしの感想 主な登場人物（ネタバレ要素あり） ネタバレありの感想 理由 著者：宮部みゆき 出版社：新潮社 ページ数：800ページ 読了日：2025年4月9日 満足度：★★★★☆ 宮部みゆきさんの『理由』。 第120回直木賞受賞作品。 またWOWOWのドラマWで映像化されている。 あらすじ 東京荒川区の超高層マンション『ヴァンダール北千住ニューシティ』の ウエストタワーの二〇二五号室で四人の死体が発見された。 室内には中年の男女と老女の惨殺死体、 そしてベランダから転落死した若い男性の死体。 当初、四人は二〇二五号室に…

宮部先生の杉村シリーズ？ この作品で終わりなんだって？ 間が何冊か抜けてるので、追いかけたいと思った この作品そのものは、中編3作 むかつく話もあれば悲しい話もあり さすが宮部先生 率直な感想です あまり書くとネタバレなのでいつもの通りさらっと終わる

「ぬくもり〈動物〉時代小説傑作選」細谷正充編 宮部みゆき／田牧大和／小松エメル／櫻部由美子／西條奈加 人気女性時代作家が贈る、さまざまな動物と人間との交流を描いたアンソロジー。 出奔した女中が可愛がっていた鳩をきっかけに、事件が解き明かされる「迷い鳩」（宮部みゆき） 新たな店子が入らず、取り壊しの危機に陥った長屋のために三毛猫『サバ』がひと肌脱ぐ「色男、来たる」（田牧大和） 動物の言葉がわかる修行僧の少年と、彼に拾われた犬が禅の公案に挑む「犬に仏」（小松エメル） など、珠玉の五編を収録。（裏表紙の紹介文） 夜な夜な江戸市中に出没する辻斬り「かまいたち」。 町医者の娘おようは、夜おそく父を迎えに…

きたきたシリーズ３作目 気の毒ばたらき きたきた捕物帖（三） 作者:宮部 みゆき PHP研究所 Amazon 主な登場人物 北一（きたいち） 数えで１６歳くらい。元々捨て子だったのを岡っ引きの千吉（せんきち）親分に拾われて育てられた。結えないくらい髪が薄い。親分が亡くなってからは親分がやっていた文庫（小物などを入れる箱）屋を追い出され、長屋住まいに。何やかんやあって、親分が本業にしていた文庫屋を引き継ぎ、岡っ引きらしきことも始める。 喜多次（きたじ） ゴロツキどもが集まる湯屋、「長命湯」で窯焚きをしている。素性は明らかでないが、動作が機敏で忍者のような動きをする。身なりに気を使わず、北一いわく…

続編が待ち遠しくなる、宮部みゆきのシリーズもの。 宮部みゆきの時代小説は、シリーズものが多い。 １冊で完結する作品ももちろんあるのだが、シリーズになっているものは、 続編の出版がとても楽しみになる。 現在、文庫本でのシリーズものの一つ。 「きたきた捕物帖」。 現在、シリーズの第２段、「子宝船」までが刊行されている。 この捕物シリーズは、他にもあって、色々な作品で登場人物が脇役として、 さらっと出てくるところなんか、とてもおもしろいし、宮部ファンからすると、 とても嬉しい。 物語が、一見別のもののように見えて、実はつながっている、というのは とてもおもしろいだけでなく、作者としては、とても難しい…

★ 末國善己さんが、末國善己編 『信念 浪人小説傑作選』（角川文庫）の「解説」をお書きになりました。 ・末國善己編 『信念 浪人小説傑作選』、角川文庫、2025年3月25日発行、680円＋税 ※KADOKAWAのHPも、ご覧ください。 www.kadokawa.co.jp

女性作家の時代小説傑作選のススメ 「宮部みゆき」。 ダントツで、おススメする、作家。 それも時代小説において。 個人的には、宮部先生は現代小説よりも時代小説において、味が出ると思う。 その時代を生き抜いたかのような、見事な細やかな描写。 女性ならではの筆致だと思う。 女性ならでは、というと、他にも時代小説が得意な女性作家はいる。 そういう優れた作家に出逢える可能性が高まるのが、傑作選である。 特にこの人、という決まりがないのであれば、先ずはこの傑作選から 読んでみることをおススメする。 傑作選の一つに、「おつとめ」という作品がある。 江戸の仕事にまつわる話がたくさん読める。 とてもおもしろい。…