当初、原題が『カルテット』で始まったシリーズだが、文庫本として出版される際に、「特殊捜査班カルテット」という名称が副題に付けられた。『生贄のマチ』、『解放者』(リベレーター)、に続く第3巻が本書であり、このシリーズの完結編となる。 文庫本の奥書によると、「小説 野性時代」(2013年12月号~2015年9月号)に「相続人」というタイトルで連載され、『十字架の王女 特殊捜査班カルテット3』と改題されて、2015年11月に文庫本として刊行された。 前作『解放者』のラストで、タケルとホウの頭脳であるカスミが背中に銃弾を受け、救急車で搬送されるという事態に陥る。搬送されたカスミが行方不明という状況から…