人間とは何か (岩波文庫)作者:マーク・トウェイン,中野 好夫岩波書店Amazon 作品概要・所感 『トム・ソーヤの冒険』、『ハックルベリー・フィンの冒険』で知られるマーク・トウェインの晩年の作品。理想に燃える青年の素朴な人間信条を、ひとりの老人が徹底的にドライな人間観に基づく論理で叩き潰していくさまが、対話篇の形式で描かれていく。 訳者の中野好夫は、「あとがき」で、「著しく人間不信のペシミズムが色濃くなってくる」、「決定論的人間観に陥った」などと本作を評していたけれど、個人的にはそこまでペシミスティックな内容だとは感じなかった。どちらかと言えば、人間という存在の仕様について、誰もが口をつぐん…