「神道はなぜ教えがないのか」島田裕巳 <所感> 神道は宗教というより慣習に近いものだと感じている。 しかし仮に神道を宗教としたときにそこには開祖や教義、経典がないことは他の宗教 と比較するととても特異と言える。 仏教、キリスト教、イスラム教といった宗教と違い無い無い尽しの神道。 これこそが神道の本質であり、神道とは「ない宗教」である著者は語る。 そして「ない宗教」だからこそ仏教のような開祖や教義が「ある宗教」が日本なかで 共生されてきたという視点は興味深い。 ではもしキリスト教やイスラム教が日本に早くから伝来していたら? その場合は神道との共生は難しかっただろう。 理由はキリスト教やイスラム教…