★★★☆☆ 内容 小津安二郎にゆかりのある深川、松坂、尾道、鎌倉などを歩き、小津の人となりを探る。 あらすじ 序盤は名作「東京物語」についてページを割いて語られる。その中でかなり詳細な映画のあらすじが語られるのだが、それを読んでいるだけで映画のシーンを思い出し、涙が出そうになって困った。 bookcites.hatenadiary.com 本書では、寅さんや松尾芭蕉、志賀直哉と小津との共通点について考察している点が面白い。少し強引とも言えなくはないのだが、共通点、相違点を考えることで、小津の人物像が浮き上がってくるような気がした。しかし、松尾芭蕉や志賀直哉は作品の簡潔さから何とかわかるような気…