臨床において、パルスオキシメーターの誤差が生じたり、血ガスデータがない場合があります。 そのような場合は、症状から低酸素血症の重症度を推定するこができるため、フィジカルアセスメントを活用し、状態の把握に努めることが大切です。 動脈血酸素分圧(PaO2)の数値 PaO2は患者さんの年齢や疾患、病態によって変化するため、正常値は80~100Torr(SpO2 95~98%)とされる。 具体的には、症状から推定される血液ガスデータでのPaO2値として、呼吸困難や動悸がみられる場合は40から60 mmHg(SpO2 75~90%)、 呼吸促拍、不穏、見当識障害、チアノーゼ、不整脈がみられる場合は20か…