よく知られる、京都の、長い、ながーい、住所表記。 この京都独特の住所表記、実際には、京都市内でも、上京区、中京区、下京区の3区に限られるのだが、新婚当時、中京区に住居を構えて、ぶったまげた。運転免許証を書き換えると、住所を書く1行におさまらず、免許センターの人が手書きで埋めた。 当時はまだネットなんかなかったので、遠方との通信手段として手紙が最重要だったのだが、とにかく、封筒の表面が埋まってしまうくらい長かった。 でも、この住所表記、便利でもあった。 もともと京都市は、すべて名前のある道が碁盤の目に通っていたから、「●●通り」を「上ル(アガル)」と「下ル(サガル)」で、北へ行くか南へ行くかわか…