訓読 >>> 404ちはやぶる神の社(やしろ)しなかりせば春日(かすが)の野辺(のへ)に粟(あわ)蒔(ま)かましを 405春日野(かすがの)に粟(あわ)蒔(ま)けりせば鹿(しし)待ちに継(つ)ぎて行かましを社(やしろ)し怨(うら)めし 406我(わ)が祭る神にはあらずますらをに憑(つ)きたる神そよく祭るべし 要旨 >>> 〈404〉もしもあの恐ろしい神の社さえなかったら、春日の野辺に粟を蒔きましょうに。 〈405〉あなたが春日野に粟を蒔くのでしたら、鹿を狙いに毎日行きたいと思うのに、そこにある恐ろしい神社が恨めしい。 〈406〉その神様は私がお祭りしている神ではありません。立派なあなた様にとり…