honto.jp 『竜馬』の許嫁、千葉さな子さんの後日談小説。 前に司馬さんのエッセイ『千葉の灸』でも書いたが、私は龍馬と関係のあった女性の中では、凛とした、一本筋の通った千葉さな子さんが好きである。 なので、この本に出会えたことは、とても嬉しかった。佐那さんの、龍馬亡き後の、明治期の人生がどうだったか、やはり気になっていたからだ。 明治の時代に生きた、竜馬関係者である千葉さな子の姿が小説になった。 明治期のさな子さん、佐那さんは、華族女学校の職員になっていた。 許嫁の自分というものがありながら、勝手におりょうと結婚した龍馬を忘れようとしながら、忘れきれない。龍馬を描いた小説『汗血千里駒』が世…