満二十五歳の九月から毎日十四行三十二字詰めの文章、しかも印刷価値のある文章を一枚以上ずつ五十歳まで、必ず書くという行を始めた。 (本多静六『自分を生かす人生』三笠書房) すごく昔の本ですが、これも時代を超えた真実が学べる本だと思います。 本多静六博士(1866~1952)は、東大教授。日本初の林学博士。日比谷公園の設計者としても知られています。博士は25歳のときに、これから25年間、最低でも32字×14行、つまり448文字(現在の原稿用紙1枚分ぐらい)の文章を毎日書き続けるという課題を自分に課したというのです。 いま、僕の手元にある現代のビジネス書を見ても、数えてみると1ページがざっと450文…