「お父さんに、学校の文集の作文が来てるよ」ある朝、妻にそう言われて青ざめた――という50代男性からのご相談が、今年もありました。内容は、PTAの記念文集に寄せる保護者代表コメント。卒業に寄せて、わが子への思いや、学校への感謝などを400字で綴ってほしいという依頼でした。 「400字くらい、自分で書けるだろう」 そう思って手を出したものの、全然まとまらない。書き始めてみると、何をどう言えばいいのか分からなくなる。仕事では書類もメールも日常茶飯事だけれど、ああいう“心を込める系”の文章となると、急に筆が止まる。 PTA寄稿文や保護者あいさつ、文集用のメッセージ。内容はとてもパーソナルで、書く人の気…