「敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず」。 これは聖書の言葉ではありません。中国の古代の兵法書にある言葉として知られています。罪との戦いに勝利するためにも当てはまる言葉です。罪との戦いを考える時の敵とは、頑なな自分ではなく、心の弱い自分でもなく、聖書によれば悪しき勢力です。それは人間ではなく、目に見えない霊的な力を持つ勢力です。 創世記3章に蛇が登場します。蛇はエバに話しかけ、その結果としてエバそしてアダムは、神の命令に逆らってしまいます。蛇との会話がきっかけで彼らは罪を犯したのです。蛇が登場する前は、彼らは園の中央にある善悪の知識の木の実は食べなかったのです。しかし蛇が登場しエバ…