絵でも歌でも「個性を出さないといけない。」「個性的でないと人の目に止まらない。」という声をよく聞きます。そこで誰もが作為的に表面的な個性を出そうとしてしまいがちです。 そこには罠があるのですが、どうしても人より目立ちたい、認知度、知名度を上げるための方法として外せないと思い込むのです。 私が美大に通っていた時も臨時講師(准教授以前の作家活動をしながら非常勤で勤務している3、40代の先生)が処世術として、こんこんと話してくれたことをよく覚えています。 目を掛けてもらっている証拠でもあり、二十歳の頃の私は有り難い思いで必死にその話を聞きました。なので40年近く前の話をよく覚えています。 具体的には…