8世紀前半にウマイヤ朝勢力がその全域を支配して以来、このイベリア半島を統一したイスラーム勢力は存在しなかった。 ウマイヤ朝崩壊後はその生き残りが後ウマイヤ朝(コルドバのカリフ国)を建国するも、北方に侵出してきたキリスト教勢力と激しく争い、さらに1031年の後ウマイヤ朝滅亡後は、タイファと呼ばれるムスリムの小勢力たちによる戦国時代へと突入した。 史実ではその後、マグリブの新興勢力たるムラービト朝によってすべてのタイファが滅ぼされるも、この世界では違った。 タイファの1つであるアフタス家のバダホス王国が、1089年にアル=アンダルスを統一。 さらに勢力を北に拡大するこのバダホス王国に危機感を覚えた…