当然のことだが、記者会見に集まる報道陣の数は、そこで扱われる「ネタ」の大きさや、登場人物の知名度により左右される。 つまり、そのどちらもがない場合は、事前にいくらリリースを出しても、報道関係者が大挙して詰めかける、などいうことはない。 平成21年(2009)9月26日に行われた、元Winkの「さっちん」こと鈴木早智子の主演映画「宿命」の製作発表記者会見は、まさにそんなセオリーを地で行く、しかし、一世を風靡した当時を知るものとしては、なんとも寂しいものだった。 Winkは80年代後半にデビューし、「淋しい熱帯魚」などのヒットで知られる相田翔子と鈴木のデュオ。 同8年(1996)にグループとしての…