どうして、またダメって言われるの?」 「鼻の形がちがうよ」。先生にそう言われた娘は、描く手を止めてしまいました。それは“自分”を描いたはずの授業で、自分を否定されたような体験だったと思います。学校の“評価”が、子どもの自己表現と自尊心をどう揺るがすのかを考えます。 ◆また“ダメ”と言われた日 「どうして、またダメって言われるの?」 小学5年生の娘が、図工の時間のことを話しながらため息をつきました。自分の顔を描く「自画像」の授業で、イラスト風に描いた作品に対して「鼻の形が違う」と先生から指摘を受けたというのです。 実は、この先生は以前から、娘だけでなく多くの子の作品に対して── 「こんな色、変だ…