事実上のタイ国営企業であるタイ国際航空は11日、監査法人が意見を表明しない7~9月期決算を発表した。売上高が前年同期比91.7%減、37.3億バーツ、最終損益は215.4億バーツの赤字だった。 1~9月期の最終損益は495.5億バーツの赤字。9月末の負債総額は3389億バーツで、約400億バーツの債務超過となっている。手元資金は111.4億バーツで、昨年末から約100億バーツ減少した。 タイ国際航空は慢性赤字体質で経営が危機的な状況だったところへ、今年に入り、新型コロナウイルス感染症でほぼ全面運休に追い込まれ、経営が破たんした。9月にタイ中央破産裁判所が会社更生手続きの適用を認め、債務整理によ…