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八丈小島

(地理)
はちじょうこじま

八丈小島は、東京都八丈町に属し、八丈島西部約7.5kmに位置する島。
面積は3.08km²、周囲6.5kmで、標高617mの太平山おおたいらさんを最高峰とする火山島で、島の周囲はほとんどが海食崖の絶壁からなっている。
室町時代以降住人がいたとされていたが、主たる産業もないばかりか、ガス、水道といったライフラインもなく、電気も学校内にあった発電機でわずかに供給されたものの、各戸に40W電球1個程度の明かりを灯せるくらいの供給でしかなかった。外部との連絡手段は1955年に公衆電話がひかれるまでは存在せず、交通手段も1958年に八丈島との間の週1便の定期船が就航するまでは自力で渡る以外はなかった。
このように、離島の中でも過酷な環境であり、大半が老人と子供で、住民が居住し続けることが困難となったため、1969年の1月から6月にかけて両集落の全住民91人が離島した。同島はそれ以来無人島となり現在に至っている。
また、島民在住中に家畜であったヤギが逃亡し、捕らえられずに野生化したものが無人化後に大繁殖した。その影響で都の天然記念物に指定されていたハマオモト等多くの植物群落の消失による島内の環境悪化およびそれに引き続く海への土砂崩落による周辺漁場への悪影響などが問題となり、その対策として東京都は2001年以降、ヤギの捕獲に乗り出し、5年間で数頭のオスを残すのみとなったことをうけて終了。現在では植生も回復し、クロアシアホウドリの繁殖なども確認されるようになった。
なお、現在では全島が都有地となっており、船着き場から旧集落までの道は都道で、現在でも管理されており、定期的に草刈りをはじめとする整備がなされている。

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