タイトルにつられて読んだのは間違いない。著者の八木澤高明さんの作品も読んだことがない(ただし、「黄金町マリア」という本の題は覚えている)。自分が住んでいる地域にも触れているし、新書なら値段もそれほどでもない。という理由で手に取った。「裏」というほどのディープさはなかった。まあ、「陰」くらいかな。知らなかった話もいくつかあった。 裏横浜 ──グレーな世界とその痕跡 (ちくま新書) 作者:八木澤高明 筑摩書房 Amazon 八木澤さんの自分史的な部分を交えながら、横浜を語っていく。といっても、市としては大阪市よりも100万人も人口が多いしとても広いのであるが、ほぼ中区に絞られている。あとは、鶴見区…