殺め家 作者:八木澤高明 鉄人社 Amazon ネットでの紹介記事を読んで衝動的に買い求めて一気に読んでしまった一冊。カメラマンからルポライターに転じた八木澤高明氏が、世を騒がせた殺人事件の犯人の生家や居住地、あるいは事件の舞台となった家屋を訪ね、犯人たちが犯した罪とその背景について語ったフォト&ルポルタージュ集だ。 元々がカメラマンだっただけあって、八木澤氏の情景描写は実に客観的かつ的確だ。古くは阿部定、金嬉老から近くは加藤智大、宅間守、畠山鈴香まで、その場所、建物の中でどのように成長し、犯罪を犯すまでに至ったのかが、冷静に語られている。のみならず、現在のその建物、あるいは建物の跡地がどのよ…