ソビエト連邦(ソ連)が崩壊した時、私はまだ大学生でした。 もともと、その数年前に那須聖氏の「ソ連崩壊」という本を読んでいてソ連の存続については懐疑的でしたし、1989年の東欧革命で次々に共産主義体制が崩壊しましたしね。 ソ連が崩壊した時はとうとう終わったかと感じたことを今でも覚えています。ソ連をはじめとする共産主義体制があの時崩壊したのは様々な要因がありますが、やはり共産主義の持つ非人間的な特性が人間の欲望や平等観に合わなかったのだろうと個人的には思っています。 共産主義特有の国有化や計画経済は国家による上からの支配が有効に働くことで初めて成立するため、結局は君主制の時以上の抑圧を国民に与え続…