この映画から「ヤングケアラー」「暴力」「絶望と希望」と、様々なことが記されたパンフレットを読み終える。 文筆家の折田侑駿はこう書く 風間彩人が失われた世界はどうなるのか。身も蓋もない話だが、マクロな視点でいえばほとんど何も変わらないだろう」「誰かが失われても、日常は続いていく。それがこの世界の実態なのだ」 ではミクロな視点でいえば「彩人の死で周辺の人々は劇的に幸せになる」とあたしは書く。 彩人は母親が万引きや商品の押し倒しをするたびスーパーの女店長にこれでもかと頭を下げる。母親が近所の畑を荒らした時も、地主は望んでいないのに地面に額をつけるほど土下座する。 「そういうことじゃないんだよ」と頭を…