北村薫著『空飛ぶ馬』を貪るように読んでいます。 昨日は、織部の霊。 今朝は、砂糖合戦を読了。 この作品は落語家 円紫さんと女子大生の「私」が、日常のさりげない状況の中から、 隠れた真実を探り出していくという短篇集です。 ミステリーといっても、殺人事件もない、ただただほんわかした世界感がいいのです。 一番の魅力は、 二人の会話に出て来る本や史実や芸能 ( 主に落語 ) の演目がポンポン飛び出していくところ。 円紫さんの博学さも凄いが、女子大生の「私」の読書量も向学心も素晴らしく感性の豊かさも素敵。 「私」のような女子大生が話相手だったら、師匠も愉しかろうと思います。 「私」は、円紫さんの大ファン…