9月4日、昭和44年に入社した同期の懇親会が開かれるので久しぶりに東京に出ました。夕方まで時間があるので、駅の広告で目に付いた上野の東京都美術館で開催されている「第91回再興院展」を観にいきました。日本画の最高峰を競う作品がずらりと並び、絵の大きさとすばらしさに圧倒されました。近距離ではぼやけて見えますが離れると見事に絵が浮かんでくる絵画や近くで見ると精密に丹念に描いており、離れてみても写真のようにはっきり見え、かといって写真ではない、筆で描いたやわらかさが出てそのテクニックにただただ感心しました。すばらしい作品ばかりでしたが、私が興味を持ったのは真っ黒な空を背景に絵の半分の大きさの月の中にう…