【第20話】 俺はサッカーの練習場から足が遠のいていた。 理由は明確だ。 心の奥底にある闇が、毎日の練習に行く気力を奪っていた。 喧嘩も日常茶飯事だった。 仲間たちとの絆は強く、彼らを守るためには手段を選ばなかった。 同級生のタクヤとヨシダが塾でいじめられたと聞くや否や、俺は隣町の学校に乗り込み、いじめっ子を殴り倒した。 タクヤとヨシダは、以前俺が助けた奴らだ。 だからこそ、彼らを守ることに全力を尽くした。 気が付くと、俺の周りには4人の子分が集まっていた。 周囲からは『108軍団』と呼ばれ、恐れられていた。 俺の子分たちは、マナブ、リーマン、タクヤ、ヨシダ。 彼らもまた、俺がいじめから救った…