末っ子(大学二年)が、後期から、源氏物語の宇治十帖の講義を取るのだと言っていたので、便乗して、私も少し読んでみることにした。 不勉強で、宇治十帖の主要人物の血縁関係を把握してしていなかったので、まずそこから。 大君、中君、浮舟(異母妹)の三姉妹の父親、八の君は、光源氏の弟。 八の宮は、弘徽殿の女御(朱雀院の実母)によって東宮(のちの冷泉帝で、光源氏が後見人)の対抗馬として担ぎ出されたものの、光源氏側に負けて失脚し、勝ち組に黙殺された状態で官職にもつけず、宇治で貧乏暮らしをしていた。 薫は光源氏と女三の宮の息子だけど、本当の父親は、柏木。 冷泉院は桐壺帝と藤壺の息子だけど、本当の父親は光源氏。 …