飛鳥時代の人物、船王後には妻や兄弟がいる。その名前に極めて重要な特徴がある。墓誌に刻まれた名前に基づき、どのような価値観に基づくものであったかを推測する。次の流れで紹介していく。 ・船王後(ふねのおうご / ふなのおうご)・安理故能刀自(アリコノトジ)・刀羅古(トラコ)・那沛故(ナハコ)・千葉県・芝山古墳群出土の埴輪 ■船王後(ふねのおうご または ふなのおうご) 飛鳥時代の官人。冠位は大仁。 生没年は572年または585年頃~642年。 墓誌が見つかっている。 墓誌の内容から ・船氏王後首は王智仁首の孫、那沛故首の子である・乎裟陁宮治天下天皇(敏達天皇)の時に生まれた・等由羅宮治天下天皇(推…