人はよく分るとか分からんと云いますが、世の中のことは分からん方がよいのであります。人間で考えて分からないのが本当であります。分ると云うことはものを分けることであって、ものが分れば小さくなってしまうので、分からない方が大きいのであります。 教会などでも、来る信徒がいつも同じ信徒で、分かった顔の人ばかりでは、いけないのであります。来る人来る人皆知らん顔ばかりになるようでなければならぬのであります。何時も来る人が分り切っているような教会は、盛な教会ではないのであります。分らん新しい顔が、どん/\殖える様な教会は盛んであります。宣教所長や、支教会の会長やと云って威張っていても、大教会へ来れば、所長やら…