2022年9月1日 「初嵐家路を急ぐ鳥の影」 今日の季語は初嵐。初嵐(野分)とは台風のこと。『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で「初嵐(野分)」を見た。 「野の草木を吹き分ける風の意味。今日の台風とみてよい。野分が吹くことを野分立つという。また秋到来後の強風を初嵐ともいう。単なる嵐では四季にわたっており季語とはならない。」 非常に強い台風がこれから日本列島にやってくる。被害が出なければいいが。 「初嵐」を季語にした句を3つ。 「赤ん坊の拳(こぶし)にちから初嵐」 甲斐遊糸 「海神の髪は銀(しろがね)初嵐」 古野朋子 「不機嫌に砂巻き上げて初嵐」 中村苑子 第1句。赤ん坊の拳…