デッサンって、どうよ?! 20代の頃、 絵の先輩からこう言われました。 デッサン力というのはね、 描く対象がそれらしく描けていればあるんだよ。 その力をどこまで磨くかは、本人の好き好きなんだ。 つまり人間を描いて人間に見える。犬を描いて犬に見えれば、 その絵には最低限のデッサン力がある。 必ずしも写真の様に正確な絵だけがデッサン力があるわけではない。 どんなに稚拙な絵でも 描く対象がそれと分かればそれでいい。 それ以上の技術を磨くかどうかは本人次第なんだ。 そう先輩は言いました。 当時、ちょうどアンドリュー・ワイエス展をみたばかりの私には、 この先輩の言葉は新鮮で衝撃的でした。 ワイエスの絵が…