消えかけていた制作意欲が、冬眠から覚めたような春の兆し。コロナで心身ともに苦しんでいる人は多いが、痛みの受け止め方は性別や年齢、職種、蓄え、家庭環境等によって様々だろう。だが、共通してダメージを受けているのは感性だと思う。 一年前の三月に三週間の徳之島フィールドワークから帰宅した私を待っていたものは、未知のウイルス恐怖をあおるような報道とトイレットペーパー争奪戦だった。イベント延期、スケッチ湯治中止、レッスン自粛、、、真面目に正直に務めた自粛生活が私に与えたものは心身のキャパ喪失。全ての意欲がなくなり、ただ一日が過ぎていく。何を見ても感動しなくなってしまったのだ。私は目の前のリアルな感動しか描…