見えないことは 怖くなる 不安が膨れて 動悸がする 手の先が冷えて すっかり自信もなくなる 鼓動に尋ねて 祈りに変える 鼓舞する脈動に ややぁと苦笑する 私の身体はこれっぽっちも天寿全うを疑ってやしないのだ ほら、霧が霞んで白んできた 山の上は光を放ち ほんのりまあるい太陽が 厚い雲の奥から照らしている 貴方は間違えっていないのだと言われている気がした 私の方向は間違えてはいないのだと思えてしまった ただ少し 見失っていただけ この心臓と同じ 変わらずずっとそこにいたのだ