5/28/2024/Tue 移民にとって出奔国との断絶と沈黙 それは必要なものだった。 私として生きていくために。 捨ててきた国を、地域を、 語れない、語る言葉がまだない 記憶になりきらない生々しい言葉を、 語りたくない、 黙って黙って、新しい大地で根を張り続ける。 知らない土、知らない水、読めない説明書、読めない空気。 入植地がもたらす自由は、慣れ親しんだ自由を捨てた先にあった。 それでも「母語」を使わなければ生きていかれない。 私はそれを第一言語と呼ぶ。母語ってなんだ。もうたくさんだ。 それでも疲れたときはコメが食いたい。 そこにコヒシカリが売っていなくても。 語らない、語りたくない言葉は…