「鴻門之会」 「鴻門之会」は司馬遷の著した『史記』の「項羽本紀」にある中国の故事です。 高校の教科書などにも漢文の教材として必ず掲載されています。 中国の諺に「項荘舞剣、意在沛公(項荘の剣舞、意は沛公にあり)」とあります。 これは「もっともらしい名目(余興の為の剣舞)を掲げているが、真意は他(劉邦の暗殺)にある」という意味です。 2016年に王毅外相がアメリカの韓国へのTHAADミサイル配備に対して「朝鮮半島の安定という名目を掲げているが、目的は別にある」とこの表現を使って批判しました。 『三国志演義』でも劉備が蜀(益州)へ入る際に剣舞に乗じて劉璋が暗殺されかける場面は「鴻門之会」と重なります…