今日は八十八夜です。「野にも山にも若葉が茂」っています。 裏参道のお茶の木 子供の頃は茶摘みをして、自家製のお茶を作っていました。蒸し暑くなった部屋から、外へと逃げ出した記憶があります。 今回の文章は、四苦八苦の「五蘊盛苦(ごうんじょうく)」をテーマに、人間の肉体と心は思うようにならないことについて書いたものです。 ※ ※ 「法の水茎」44(2016年2月記) 初夢に 古郷を見て 涙かな (小林一茶『寛政句帖』) この句は、江戸時代後期の俳人、小林一茶(1763~1828)が俳諧修行の旅先で詠んだものです。32歳になったばかりの一茶の初夢には、どのような故郷信濃の光景が蘇ったのでしょうか。寒さ…