ましろ回。ソラさんやオス鳥氏に比べて自分には何も無いと劣等意識に駆られる話。 オス鳥氏が仲間に加わったということでパーティーを開くことになったましろたち。 3人でワイワイと準備をする中、ましろはオス鳥氏の郷土料理にチャレンジすることを提案。 ましろのおかげでオス鳥氏は料理そのものより親しい人々と楽しい時間を過ごしたかったのだと気付く。 仲間の事を思いやり、配慮することが出来る!それがましろの長所だったのだ! ましろは敵に劣等さを指摘され精神崩壊しかけるが仲間の呼びかけで自分の長所を肯定できた。 オス鳥氏の歓迎会を通してましろが自分の長所を自覚していく話 みんなでオス鳥氏の郷土料理に挑戦! 中学…
栗村アイリを用いて「アイデンティティの確立」と「友人との比較による劣等意識」を題材として描く話。 ブルーアーカイブのテーマとして「青春」を掲げているし高校倫理「青年期の思想」で扱われる分野。 栗村アイリは自分が個性の無い平凡な人間であるとして密かにコンプレックスを抱えていた。 (むしろ彼女はスイーツマニアのチョコミントヲタクであるという強烈な個性の持ち主なのだが) それ故、アイリは自己の存在証明に駆られてしまい、仲間達にバンドやろうぜ!と持ち掛ける。 メンバーは乗り気ではなかったがアイリは優勝賞品の激レアスイーツを餌に焚き付けやる気にさせる。 だが言い出しっぺのアイリが一番上達が遅く劣等感を抱…
フォーマルな服装をして、好きな人と一緒に、二人だけの時間を過ごすことの喜びを描く話。 「特別な事の中にある変わらないもの」と「日常の中を特別にすること」が対比的に描かれる。 前者では格式高い会場から路地裏へ抜け出し、二人で夕焼けを見ながら穏やかな時間を過ごす。 これはドレスを着ていたとしても、先生と一緒に過ごす日常を何よりも大切にしている事を示す。 後者では先生との食事に際し、その外食が特別であることを表すためカヨコが自らドレスを身に纏う。 これは先生と一緒に外食をするのだから、普段通りでは終わらせたくないという意図を示す。 最後はドレスを着ることに肯定的になれたカヨコが子供の意地と称し庇護さ…
名作。先生に対する恋情とアイリに対する羨望に懊悩し、先生との関係を断ち切ろうとしたカズサの話。 本作の魅力は杏山カズサの心情描写にあり先生に対して恋情を抱きながらも巧妙に隠す内面が掘り下げられる。 本当は先生と恋仲になりたいがそこまで踏み込むことが出来ず肉欲で関係を繋ぎとめている(と思い込んでいる)。 一方でカズサは部活仲間であるアイリに対して尊敬と憧れと羨望の念を抱いており劣等感の原因となっていた。 中学時代不良であったカズサが足を洗ったのはアイリのようなキラキラした女の子になりたかったからであった。 だがそんなアイリが先生を思慕していることをカズサは知ってしまい、それが故に自分は身を引こう…