万両のとなりには千両です。 千両 色の変化が楽しめますね。万両はサクラソウ科(またはヤブコウジ科)ヤブコウジ属、千両はセンリョウ科の常緑小低木です。 さて、今回の『高尾山報』の文章は、引き続き「時間」をテーマに、「劫」(ごう)という、人間には考えが及ばないほどの長い時間について書いたものです。 ※ ※ 「法の水茎」90(2019年12月記) 万物は秋の霜 よく色を壊(やぶ)る 四時は冬の日 最も凋年(ちょうねん)なり (白居易『白氏文集』)(全てのものは秋の霜によって色を変えてしまう。四季は冬の日が歳月を少なくしてしまう) 今年も残り僅かとなりました。錦をまとっていた秋の山々も様変わりして、今…