「わたしは自分が思っている以上に”死”と言うものを絶対的に拒絶、否認し、怯え、恐れているのかも知れない」 これが今回ベルを看取ったことでわたしが直面・自覚させられた一番の大きな気づきでした。 ベルの死以前にも、わたしは祖母の死を看取った経験があります。けれど、人間の最期と、動物の最期、残された者たちが味わう”衝撃”の決定的な違いをもたらすのは、その瞬間を迎える環境にあるように思いました。 厚生労働省の人口動態統計によれば、2016年の段階で、病院または施設で死亡する人の割合は全体の8割。反対に、自宅で死亡する人の割合は3割にも満たないと言われています。 祖母が逝った日のことを振り返ってみると、…