わがままイッパイに育ったポポは、勝手気ままな犬に育ってしまいました。僕たちは最初の子犬を死なしてしまったということが、心のわだかまりとなっていたのです。それが消えなかったボクたちは、ポポについてはちょっと用心深くなり過ぎていたのでしょう。 とくに姉の甘やかし方ときたら、傍で見ているボクからしても大変なもの。ポポのどんな悪戯も大目に見てニコニコしており、けっして叱ろうとしないのです。そんなことですから、ボクがポポを何かのことで叱ろうものなら大変でした。ボクのほうが逆に姉から叱られてしまうハメになってしまうのです。 そんなにポポが可愛いのなら、自分でも少しは面倒を見る仕草でも見せればいいのに、当時…