<入道崎灯台と北緯40度モニュメント> 今回は、第102回ブログで予告した「河内平野における土木工事」について言及します。ヤマト王権が主導した「5世紀の技術革新」のなかでも代表的な事績と言えるでしょう。 もっともベーシックな土木技術 巨大古墳をはじめ、大規模集落、環濠などの防衛拠点、井戸や水路の掘削、水田稲作を支える灌漑、道路、堤防、津(港湾施設)などの構築・築造は、いずれも土木技術の進歩によって可能となりました。 土木技術は、様々な技術の中でも、もっともベーシックなものと言えます。対象構築物が巨大であるため、土木工事は組織化された大集団を統率する強力で安定的な権力の存在が不可欠です。 ヤマト…