紀田順一郎「横浜少年物語」を読んだ。近所にお住まいであろうブロガーの方に教えていただいた本だ。紀田さんが横浜出身であることは知っていたが、さほど気にとめてなかった。博覧強記で知られる読書好きなら知る人ぞ知る存在。そういえば、先日紹介した「6月の本」収録のM・R・ジェイムズ「真夜中の校庭」は紀田訳だった。どこか恐れ多い人物だが、本牧の千代崎町出身と知ってがぜん親近感が湧く。時代こそ違うが自分の生活圏内に住んでいた人。ついでにいえば、友の会に入っている神奈川近代文学館の4代目館長だった人でもある(現在は6代目の荻野アンナさん)。ちなみに、この本は館長時代に刊行されている。 歳月と読書 横浜少年物語…