『千曲川のスケッチ』 『千曲川のスケッチ』は、島崎藤村(1872年3月25日~ 1943年8月22日)が明治32年4月に単身小諸へ赴任し、明治38年5月に小諸を辞して三人の子の父として上京するまでの在任中に執筆した散文です。(明治時代は1868年(明治元年9月8日)から1912年(明治45年)7月30日まで) 今、私が読んでいるのは、明治44年に『中学世界』に連載され、のち「はしがき」をつけて大正元年12月に一本にまとめられたものです。 私は『千曲川のスケッチ』を読んでいると、私の住んでいるふるさとに関連したことが多く書かれていて、生まれ育ったふるさとの情景に親しみの思いを重ねます。 幾つかの…