朔太郎通信さん(@Sakutaro1917)が、Twitterで室生犀星の「四月の日記」(『新潮』大正9年5月号)を引用していた。そう言えば、精査中の昭和2年版『文藝自由日記』(文藝春秋社出版部、大正15年11月)に犀星の大正15年4月における日記が載っていたのを思い出した。伊豆旅行の日記である。 大船で合流する予定だった朔太郎が忘れられていたのが面白い。メンバーで唯一、朔太郎のことを思い出した犀星は流石。この日記は全集未収録だが、初出は「日録・日記」『文章倶楽部』11巻6号,大正15日年6月で、『庭を造る人』(昭和2年6月)に「伊豆日録」と改題の上、収録されている。国会図書館デジコレとしてネ…