今日はこれから、不愉快な外出だ。 無意味な外出ではない。この先に影響が残る。ただ私としては、今さら為すべきこともない。首根っこを洗って、沙汰を聴きに出向くだけのことだ。 いつもの縁起かつぎをしたい。が、あいにくベーカリーは定休日だ。かつパンを買えない。朝っぱらから、自分でなにかを揚げる気にもなれない。 わが半生を振返って、いくらかなりとも幸運に恵まれていたと想い起せる時期に、自分はなにを食って過していたかと記憶をたぐった。 味噌汁を冷や飯にぶっかけ、あり合せの惣菜とともにそそくさと掻っこんで、今日もいろいろ予定が詰っているわいと心急く想いで出かけていった、あの時期だったろうか。味噌汁の残りなど…