ある事物・事象についての、何らかの思想・主張を持つ者による個人的見解の発露(意見提示)。 批評は近代には大いに力を振るったが、21世紀の今、批評が果たす役割がいかばかりなのか、疑問ももたれている。ことにインターネットの日常化により、批評家というプロの存在が危うくなっているかもしれない。
http://crit.ring.hatena.ne.jp/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%B9%E8%A9%95
A. 日本においてのクラシックは、鑑賞用として、批評したり、楽しんだりするのではなく、その価値を受容する、つまり、芸術作品を味わうこととして、もたらされたからでしょう。 いまだに、そのように自制、限定されているようです。静かに聞いて理解に努める教養としての鑑賞といえるかもしれません。
批評の再生が、ある種喧しく騒がれていた――それが、昨年末に何気なく感じていたことである。 新年から何を唐突にと思われるだろう。年明け、しかも元日にブログを更新することは、或いは日記をつけることは、多くの人がやることだ。そして、日を追うにつれて、途絶えてしまうことだ。このブログがその良い例である。 本来なら、新年一発目、しかも元日の投稿なのだから、一年前に起こった能登大地震について、そして、直後に起こった飛行機事故(痛ましいことに昨年末に韓国でも飛行機事故が起こってしまった)について。新首相と新内閣の誕生について、米国大統領選挙について振り返るべきなのかもしれないが、それは見識ある諸賢が年が改ま…
2024年に書いたものの一覧です。備忘録として。 台湾花見に寄せて:『姫様“拷問”の時間です』と消費社会のゆめうつつ(当ブログ、2月29日) teramat.hatenablog.com 3月に台湾にお花見に行く前にささっと書いたもの。時事的な話を混ぜ込むのが昨年からマイブームになってて、なんかそういう感じです。台湾はとても楽しくて、面白くて、刺激的でした。また行きたいわん! 原子力少年の憂鬱 『呪術廻戦』が引き継いだ使命①:『呪術廻戦』虎杖悠仁の末路を、東京都民の私は見届ける義務がある(KAI-YOU Premium、3月28日) premium.kai-you.net 『呪術廻戦』の主人公…
恋をするとき、私たちは陰謀論に陥る 私たちはいつ陰謀論者になるだろうか? そう問うてみて、多くの人に経験があってそして何よりも強烈な陰謀論、それは恋をしているときに陥ることになる陰謀論ではないかと思った。 恋をすると世界がその相手を中心に意味するように組織しなおされる ある日、街を歩いていると普段は気にもしない音楽が不意に耳について離れなくなる。それがあの人の好きだと言っていた曲だと気づくころにはもうほとんど手遅れで、彼/彼女は恋に落ちてしまっているだろう。すると世界は今までにないほど瑞々しく、輝きを増し、なんてことない道端の花が、いつも使っているコップが、電車で隣に座った人の会話が、すべてが…
最近またムクムクと批評界隈への悪口が書きたくなってきているので書く。 『非美学』という本を出した福尾匠先生という人が東浩紀大先生への批判(本に対する東先生のコメントの仕方に対する反発)をトゥイッターに書き、そのやりとりに思想・批評界隈が敏感に反応していた。 非美学: ジル・ドゥルーズの言葉と物 作者:福尾 匠 河出書房新社 Amazon 私は批評と哲学はまったくの別物と思っていて、↑の本みたいなそれらが合わさったものは理解できず読めていないので、本へのコメントはしない。しかしこういう、本の中身ではなく「あの人とこの人がバチバチだ!」みたいな外の話題で盛り上がることが批評界隈には多いよなーと思っ…
ランキング参加中音楽 5年前に書いた紅白歌合戦に出場するバンド予想レビュー。 5年後の2024年、GLAYの出場予想的中です(笑) 1997~1999年まで3年連続で紅白に出場し、V系大ブームを牽引したGLAYですら久々の紅白出場となると中々ハードルが高いようで(紅白に出場する・枠をとるというのは大変な事なんですな) と、5年前はデビュー25周年のGLAYを捉えていました。デビュー30周年の今年、満を持して25年ぶりの紅白出場(通算4回目) 毎年コンスタントな活動を展開しているGLAYですが、独立騒動も影響して、絶頂期に比べると地上波にフル出演しきれていない印象があります。紅白に関しても、芸能…
2005年の古いラノベ、『絶望系 閉じられた世界』を読んだので感想。電撃文庫から出版、作者は谷川流。刊行当時読んだはずだが、すっかり中身を忘れていた。 あらすじ:家に悪魔と天使と死神と幽霊が来て困っている、という友人・建御からの相談を受けて彼の部屋を訪れる主人公・杵築。天使と悪魔と死神との噛み合わない会話に疲弊する建御と共に、杵築は幽霊の少年が殺された事件を調べはじめる。猟奇殺人にたどり着く二人だが、その先にはさらなる絶望が待ち構えていた。という作品。 以下、本作の感想と共に、当時を振り返って色々と。
昨日公開した、批評家の江永泉さんをゲストとしてお招きし、古怒田望人/いりやさん、キューピー、吉田正幸、外島貴幸とでの、トーク&コントイベント《表面と横断と変身と変装-あるいは極私的アーカイブが横断する交差点》(収録:2024/10/30)に、様々な注記を追加しました。 これはこの動画に固定したコメントにおいても見ることが可能です(文責:外島)。 ではひきつづき、ぜひごらんください。 www.youtube.com
こちらのトーク&パフォーマンスイベント、公開しました。 《表面と横断と変身と変装-あるいは極私的アーカイブが横断する交差点》(ゲスト:江永泉、古怒田望人/いりや、キューピー、吉田正幸、外島貴幸)江永泉さんをゲストとしてお招きし、様々なカルチャー・思想を横断しつつ、クィア、流通と作り手、ユートピアあるいは「未来」等々について3時間くらい話したり何かやったりしてます。 放浪息子、ぼくらのへんたい、やる夫スレ、「百合男子」等々から、ベルサーニ、ジュディス・バトラー、ハルバースタム、エーデルマン等のクィア理論、セックス・ピストルズと神聖かまってちゃんに至るまで(あと「モクズショイ」とかも)色々と喋った…
明日11月3日夜(予定)に、批評家の江永泉さんをゲストとしてお招きし、古怒田望人/いりやさん、私、吉田さん、キューピーとでの、トークコントイベント《表面と横断と変身と変装-あるいは極私的アーカイブが横断する交差点》を配信します。 これは昨年のトーク&コントイベント《表面と横断》への新たな語りでもあるので、こちらの映像も再公開します。ぜひこちらもご覧ください! 《表面と横断-トランス, 男の娘, ジェンダークィア》【トーク&パフォーマンスイベント】古怒田望人/いりや、外島貴幸、吉田正幸(協力:キューピー) www.youtube.com