★★★★☆ あらすじ 大学で女性問題を起こしクビになった教授が、片田舎で一人で暮らす娘としばらく過ごす事にする。著者は南アフリカ出身のノーベル賞作家。 感想 最初は主人公の女性関係の話が続き、こんな話が続いていくのかと思ったら、問題が生じて主人公は全てを失ってしまう。ここらが潮時とばかりに、町を離れ娘の住む片田舎で穏やかに暮らすのかと思いきや、酷い事件に遭遇してしまう。先が読めないような展開で少々面食らい、主人公の娘の覚悟には衝撃を覚えた。 アパルトヘイトのあった南アフリカ共和国の複雑な社会事情も垣間見える。法の上では差別が撤廃されても、人々の心は簡単には変えられないし、虐げられていた人間たち…