標題館の所蔵作品を、無料で展覧してくれる「サロン展」。 ”松濤美術館公募展”と同時に開催されるのが常で、今年の会期は2月12日(金)~3月7日(日)。 今回取り上げられている『南薫造』は、東京で生まれ「藝大」で学び海外にも遊学。 「東京美術学校」で教鞭を取ったのち、故郷の広島が終焉の地となった由。 展示は四つのパートに分かれ、人物や風俗、静物、風景が夫々並ぶ。 中でも好ましいのは人物や風俗を描いた作品群で。 人物を慈しみ、風俗についても特に軍務で派遣され赴いた亜細亜の都市でもその場所をリスペクトするような視線が画面から漂って来る。 作者の人柄故だろうか。心が安らぐような作品の数々。 入場時には…