20代の頃に、山登りの友人と南アルプスの山を登っていた。 登り始めて、登山道脇に腰をおろして、休憩していた。 少ししたら、下の方から若者の声が聞こえてきた。 掛け声をかけながら、若者の集団が登山道を駆け上がっていった。 私たち二人は、あっけに取られてそれを見ていた。 どこかの大学の山岳部の集団らしかった。 登山道を走るのか。 新入部の一年生歓迎山行だったのだろう。 今でも、こんなことをやってるんだなと、ため息が出た。 私は、山に登ることに、中学生くらいで興味を持っていた。 でも、高校でも大学でも、登山部に入ろうとは思わなかった。 私のような人間には、あまりに恐くて近寄れなかった。 詳しくは知ら…